臨時休館のお知らせ
資料整理のため、下記の期間を臨時休館とさせていただきます。
ご不便をおかけしますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
2月14日(火)~2月16日(木)
【終了しました】てんぎゃんクマグス賞受賞作品の館内展示について
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てんぎゃんクマグス賞受賞作品の館内展示について
西牟婁地方科学教育研究会・田辺市教育研究会理科部会が主催する「田辺・西牟婁地方科学作品展示会」には、「てんぎゃんクマグス賞」が設けられています。
これは、小・中学生が郷土の偉人「南方熊楠」を知るきっかけをつくるとともに、熊楠の研究分野の一つである自然科学分野への関心を促すことを目的とするものです。
南方熊楠顕彰館では、「第76回田辺・西牟婁地方科学作品展示会」において「てんぎゃんクマグス賞」を受賞された5作品を展示いたしますので、ぜひお越しください。
【てんぎゃんクマグス賞受賞作品展示】
〇期間:2023年2月11日(土)~3月12日(日)
〇時間:10時~17時(最終入館16時30分)
〇場所:南方熊楠顕彰館
〇受賞作品:
「これはなんのたまご・ようちゅうかな?」 𦚰田 航成 さん(中芳養小学校1年)
「エビスグサのけんきゅう」 中野 隆之介 さん(白浜第二小学校2年)
「けんびきょうで見つけたび生物について」 中家 綾音 さん(田辺東部小学校3年)
「死海大実験」 辻岡 悠人 さん(朝来小学校6年)
「1年間の昆虫採集パートⅧ~主に田辺周辺の昆虫2014-2022の記録とオガサワラクビキリギリスの採集~」 向山 光希 さん(東陽中学校3年)
※休館日
2月13日(月)~16日(木)、20日(月)、24日(金)、27日(月)、3月6日(月)
【終了しました】第63回月例展 熊楠とゆかりの人びと第44回「熊楠のライバル 佐藤彦四郎:『N&Q』誌上で熊楠に論争を挑んだロンドン在住日本人」
南方熊楠顕彰館の月例展では、熊楠とゆかりのあった人物をシリーズで取り上げ、その人物の生涯や業績、熊楠との関係などについて展示しています。
第63回月例展では、熊楠の英文論考が多数掲載されたイギリスの学術誌『ノーツ・アンド・クエリーズ』に、1920~30年代に投稿していたもう一人の日本人、佐藤彦四郎をご紹介します。
◆会期◆ 観覧無料
2023年2月4日(土) ~ 3月5日(日)
10:00~17:00(最終入館は16:30)
◆内容◆
・佐藤彦四郎の出自と芝川商店への入社
・ロンドン時代の佐藤
・佐藤の『ノーツ・アンド・クエリーズ』への投稿
・『ノーツ・アンド・クエリーズ』誌上での熊楠との交流
・熊楠宛書簡の紹介
・東洋からの『ノーツ・アンド・クエリーズ』への投稿者たち
◆展示担当◆
工藤哲朗(国立国会図書館司書)
志村真幸(慶應義塾大学非常勤講師)
◆ギャラリートーク◆(展示担当者による説明会)
日時:2 月4 日(土)14:00 ~14:30
3 月4 日(土)14:00 ~14:30
会場:南方熊楠顕彰館
講師:工藤哲朗、志村真幸
【終了しました】南方熊楠顕彰館長講演会「南方熊楠顕彰館はなぜ田辺にあるのか」のお知らせ
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◇南方熊楠顕彰館長講演会「南方熊楠顕彰館はなぜ田辺にあるのか」◇
〇概要
南方熊楠が田辺で没したのは1941年のことです。熊楠が和歌山、東京、アメリカ各地、キューバ、ロンドン、那智、そして田辺で、生涯をかけて収集した万巻の書物や膨大な標本、作成した数々の抜書や数千枚の図譜のほとんどは、自宅の蔵に残されました。熊楠はなぜ、すべての遺品をタイムカプセルのように残して去っていったのでしょうか。また、後世の私たちが、それらをどのようにひも解くことを期待していたのでしょうか。熊楠の資料が田辺市の顕彰館にあることの意味について、前半は講演、後半は座談会の形で解明していきます。
〇内容
第1部 講演
講師:松居竜五(南方熊楠顕彰館長、龍谷大学教授)
第2部 座談会
講師:松居竜五、椛島良介(元「週刊少年ジャンプ」編集者)、志村真幸(慶應義塾大学非常勤講師)
〇会場
紀南文化会館小ホール
〇定員
100名(事前申込要・先着順)
〇申込方法
南方熊楠顕彰会事務局(下記)まで電話または申込フォーム(https://logoform.jp/f/Ks1jW)でお申し込みください。
〇申込期間
2023年2月1日(水)10時~
※定員に達し次第、受付を終了とさせていただきます。
【注意事項】
・ご来場の際は、マスクの着用や検温、手指のアルコール消毒等、会場内の感染予防対策にご協力ください。
・当日、発熱等の症状のある方は、参加をご遠慮いただきますようお願いいたします。
・新型コロナウイルス感染症の感染状況により、内容の変更や、中止とする場合がございます。
【お問合せ】
南方熊楠顕彰会事務局(南方熊楠顕彰館内)
TEL 0739-26-9909
E-mail minakata@mb.aikis.or.jp
悼 青木淳一先生(南方熊楠賞受賞者)が逝去されました
第11回南方熊楠賞(平成13年)を受賞された青木淳一先生(横浜国立大学名誉教授)が令和4年11月11日に逝去されました。
ご冥福をお祈り申し上げます。
南方熊楠賞選考報告のなかで、河野昭一選考委員長は、青木先生の研究業績を次のようにご紹介されました。
青木氏は、日本でほとんど研究されていなかった土壌性のダニに深い関心を抱き、その分類の集大成を成し遂げた。また、ヨーロッパで誕生した土壌生物学をいち早く日本にも移入し、日本土壌動物学会の創設にも携わり、我が国においてこの学問分野の確立に寄与した。その研究は、分類学、生態学、環境生物学などの広い分野にまたがり、また、『大地のダニ』、『日本ダニ図鑑』、『日本列島ダニさがし』など、著作も数多く、啓蒙・普及活動に対する貢献にもきわめて大きいものがあり、各界からきわめて高い評価を受けている。
ここに改めて、青木先生のご功績、並びに南方熊楠顕彰へのご尽力に対し敬意と感謝を申し上げますとともに、南方熊楠賞ご受賞時のコメントとお写真を紹介し、ご冥福をお祈り申し上げます。
【南方熊楠賞受賞者コメント】
ただ自然が好きで、森の中を歩くのが楽しみで、落ち葉の下から採集した可愛らしいダニに惚れ込み、それらに命名して記載することを40年以上続けてきました。そんな役にも立たない研究に、私がもっとも尊敬する情熱的な博物学者、南方熊楠にちなむ賞を授けてくださることになり、心の底から沸き上がる喜びを抑えきれません。
大自然の中には、まだ私たちの知らない小さな生き物たちが無数にいることを、私は自分の研究を通して知りました。今後はそれらを探索する自然誌研究の面白さを若い研究者たちに教えながら、この栄えある受賞を励みに、私自身も私の足が動かなくなるまで、日本列島を歩き回り、ササラダニの名付け親の仕事を続けていきたいと思っております。