南方熊楠特別賞 第1回時
故 小林 義雄 氏
南方熊楠翁の菌類彩色図や標本を検討し、「南方熊楠菌誌」と「南方熊楠菌類彩色図譜百選」の刊行に貢献。
南方熊楠特別賞 第1回時
故 長谷川 興蔵 氏
「南方熊楠選集」・「南方熊楠日記」の編集と校訂に尽力し、南方熊楠研究の発展に大きく寄与。
南方熊楠特別賞 第7回時
故 カルメン・ブラッカー 氏
英国民俗学会長の就任講演で南方熊楠の研究を紹介するなど、南方学の研究と海外での紹介に大きく貢献。
南方熊楠功労賞 第11回時
故 樋口 源一郎 氏
日本における科学映画の第一人者で、国内外の科学映画祭において数々の賞を受賞。
90歳をゆうに越えた今日でも、映画製作の第一線で活躍され、特にこの20年間ほどは、粘菌やキノコの生態、生活史の映像化に力を入れられている。
南方熊楠特別賞 第12回時
神坂 次郎 氏
自ら現地に足を運び調査研究された資料に基づき、熊楠翁の人物像を見事に浮き彫りにし、仕上げた数々の熊楠翁をテーマにした伝記小説を通じ「知の巨人・南方熊楠」の名を日本全国に知らしめた業績が高く評価される。
特に、その執筆活動及び卓越した作品の中でも、「縛られた巨人 南方熊楠の生涯(S62)」は熊楠ブームの火付け役となる等、熊楠翁顕彰に果たした役割は大きい。
南方熊楠特別賞 第13回時
故 後藤 伸 氏
文系の視点による翁の業績への研究が多数を占めていたなか、自然科学者の視点からその研究に取り組み、自らのフィールドワークを通じて、翁が行った神島を始めとする南紀の植物生態研究を再評価し、また翁が収集した標本類の整理・研究にも多大な貢献をされた。
南方熊楠特別賞 第14回時
故 飯倉 照平 氏
第1回南方熊楠特別賞受賞者 故 長谷川興蔵氏とともに平凡社刊『南方熊楠全集』の刊行に携わられるとともに、『南方熊楠-森羅万象を見つめた少年』などの著書をもって熊楠翁の業績、人となりを広く世に紹介した。
また、翁の残した膨大な資料の調査を通して「南方熊楠の基礎的研究」を進めている南方熊楠資料研究会の会長として会をまとめられ、その研究業績を同会編の『熊楠研究』に報告し続けるなど、着実な成果をあげている。
南方熊楠特別賞 第23回時
故 中瀬 喜陽 氏
今日のように進んだ熊楠研究の基礎をつくったパイオニアの一人であり、長年地元を対象にした地域文化の研究に力を傾注してきた。翁が残した書簡や日記等の膨大な資料を根気強く解読し、また翁を知る人への聞き取りを通して、熊楠研究に次々と新資料を加えた。
氏はその成果を単に著作としてまとめるだけでなく、市民や研究者を対象に熊楠自筆資料の解読講座を開き、後進の指導にも取り組んできた。さらに、研究者としての活動だけでなく、翁の顕彰事業推進にも大きな役割を果たした。
南方熊楠特別賞 第25回時
萩原 博光 氏
熊楠翁の収集した変形菌類(粘菌類)やきのこ類の多数の標本の整理やその難解な記載資料等の解読・公表に尽力するとともに、その業績を広く社会に発信し、翁の卓越した科学者としての側面を世に知らしめた。