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原本翻刻 南方二書

 

(2006年5月発行 A5版 65ページ)
 本書は、南方熊楠が松村任三東京大学教授へ宛てて明治44年8月にしたためた書簡2通の、書簡原文を翻刻刊行したものです。現資料は、柳田國男が手元で保存していたもので、柳田没後は鎌田久子氏(成城大学名誉教授)がながらく保管されていたが、平成16年に鎌田氏より、田辺市へ寄贈され、93年ぶりに南方邸(南方熊楠顕彰館)へ戻ることとなった。
 これら書簡二通は、これまで「南方二書」の名で知られてきた。
 明治40年代における南方の重要な社会参加活動である神社合祀反対運動の過程で書かれたもので、この分野での南方の著述の中でも質・量ともに中核を成します。さらに、その該博な知見を縦横にふるった雄弁ぶりと、そこに示された思索の深さとから、思想家南方の主著のひとつと目されてきた文書でもあります。

平成18年5月刊行
500円(別途送料180円)

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