●第11号 (2017年3月発行 A5判 296ページ)
Ⅰ [公開シンポジウム] ロンドンの近代科学と南方熊楠
公開シンポジウムに参加して 川島昭夫
南方熊楠投稿時代(1893~1914)の科学雑誌『ネイチャー』の性格 村岡健次
ロンドンは熊楠をどう変えたか
-植物学、『ネイチャー』、大英博物館を中心に 志村真幸
英文論考「燕石考」の構造
-スワローストーン伝説の起源とマンダラ- 中西須美
Ⅱ 論文
南方熊楠と高木敏雄の説話学 -その特徴と可能性- 杉山和也
南方熊楠の学問の方法とA. BainのLogic 嶋本隆光
南方熊楠が正式記載した子嚢菌類キノコ-南方熊楠と菌類学者今井三子 郷間秀夫
日本産ニュートンモジホコリをめぐる南方熊楠と小畔四郎の往復書簡 -なぜ、南方は新種と考えなかったのか 矢野倫子
南方熊楠・小畔四郎書簡 -江本義数採集品関係- 翻刻:東京・南方熊楠翻字の会
Ⅲ 資料紹介
田中長三郎書簡と「南方植物研究所」(補遺) 川島昭夫
南方熊楠・藤岡長和関係書簡 岸本昌也
C・H・リードから南方熊楠への来簡 -内容紹介と翻刻・翻訳 松居竜五
Ⅳ 書評
中沢新一『熊楠の星の時間』 唐澤太輔
大原智/ジャン・クリストフ・ヴァルマレット『南方熊楠。東洋と西洋をつなぐエコロジー思想の誕生』 フランス人類学のブレークスルーとしての熊楠 加納由起子
松居竜五『南方熊楠-複眼の学問構想』 奥山直司
平成29年3月刊行
3,000円(別途送料310円)