年末年始恒例の企画展「新春吉例「十二支考」輪読」、今回は、2025年の干支「巳」にちなみ、「ツチノコと南方熊楠の知的ネットワーク」を開催します。
奇妙な生物への関心が強かった熊楠は、ツチノコにも少年時代から興味をもっていました。そして1917年の巳年に連載された「蛇に関する民俗と伝説」では、ツチノコについて、さまざまな考察を巡らせています。
はたして、熊楠の考えたツチノコの正体はどのようなものだったのでしょうか。
また、「蛇に関する民俗と伝説」の執筆には、当時の文化人や学者たちの知的ネットワークが活かされました。佐々木喜善、尾佐竹猛、川口孫治郎らとの蛇を介した交流についても紹介します。
◆会期◆ 観覧無料
2024年12月7日(土)~2025年2月9日(日)
◆内容◆
・熊楠の描いた野槌(ツチノコ)
・ツチノコの正体
・帽蛇(コブラ)と蛇使い
・佐々木喜善、尾佐竹猛、川口孫治郎-蛇の結んだ縁
・「蛇に関する民俗と伝説」の腹稿
◆展示担当◆
岸本昌也(武蔵大学非常勤講師)
志村真幸(慶應義塾大学准教授)
平川恵実子(鳴門教育大学准教授)
松下恵子(関西学院大学常勤講師)
神川隆(在野研究者)
山川志典(国立民族学博物館外来研究員)
◆講演会◆
熊楠をもっと知ろう!シリーズ第62回
講演会「ツチノコを通した地域創生と、南方熊楠の知的ネットワーク」
日時:2025年1月11日(土)14:00~16:00
定員:30名(申込不要)
話者:野崎和生(ツチノコ共和国)、山川志典、神川隆
司会:志村真幸