第9回 特別企画展 開催!!


    イベント詳細


    南方熊楠の自由研究 ~ キノコと変形菌…

    南方熊楠(1867-1941)は、わが国における民俗学の先駆者的存在であると同時に、前近代の本草学・博物学から近代植物学への橋渡しの時代に、当時「隠花植物」と呼ばれていた菌類・変形菌類・藻類などの研究に取り組んだ在野の学者です。
    本展では、熊楠がこれらの植物とどのように取り組んでいたかを展示として再現し、彼が遺したキノコや変形菌などに関する様々な資料についてわかりやすく解説します。
    また、本展は会期が夏休みと重なっておりますので、小学生を主な対象としたコーナーも併設し、「自由研究」に役立つような内容や資料も展示します。
    展示をご覧いただいた皆様には、熊楠が在野の立場にありながら生涯にわたって研究を続けた情熱や、「隠花植物」に向けられた彼のまなざしを感じていただき、彼が愛した田辺市、および紀伊半島南部の自然環境に対する興味や関心を高めていただければ幸いです。
    開催期間
    平成22年7月28日(水)~9月23日(木)
    場所
    南方熊楠顕彰館1F 学習室
    ■展示コーナー
    ●熊楠は、何をしたか?
    ・熊楠って、どんな人?
    ・南方熊楠の博物への関心
    ・生物の分類と隠花植物

    ●キノコ・変形菌を詳しく見てみよう!!

    ●熊楠は、どこで植物採集をしたか?

    ●身近な熊楠のフィールドに出かけてみよう!!
    ■展示資料
    ・「三花類葉集」、「訓蒙図」などの幼少期に手にした本
    ・「和漢三才図会」、「本草綱目」と、それらを書き写した熊楠の抜記
    ・熊楠の植物標本
    ・ニオウシメジレプリカ(実物大)、キノコ樹脂硬化標本(国立科学博物館蔵)
    ・タマゴタケレプリカ、ヒトヨタケレプリカ、ツチグリレプリカ(ミュージアムパーク茨城県自然博物館蔵)
    など、100点以上

    ■説明会・講演会・シンポジウム(無料、事前申込不要)
    現在調整中です
    ■主催
    南方熊楠顕彰館、田辺市、田辺市教育委員会
    ■協力
    国立科学博物館
    ミュージアムパーク茨城県自然博物館
    関西大学人間健康学部
    ■担当
    国立科学博物館 植物研究部 グループ長 細矢 剛
    京都工芸繊維大学 環境科学センター 准教授 岩崎 仁
    関西大学人間健康学部 准教授 安田 忠典
    和歌山県立田辺高等学校 教諭 土永 浩史
    和歌山県立日高高等学校 教諭 土永 知子