第40回月例展 熊楠とゆかりの人びと第23回 芳賀矢一


イベント詳細


南方熊楠顕彰館では、郷土の偉人南方熊楠を顕彰するため、南方熊楠が遺した約2万5千点の資料の中から、テーマにそった資料を展示公開するとともに、南方熊楠の業績やその人物像を検証する機会として、月例展を開催いたします。
「熊楠とゆかりの人びと」シリーズは、南方熊楠とつながりがあった人物をとりあげ、その人物の生涯や業績などのほか、南方熊楠との関係をご紹介いたします。
今回は、東京大学予備門の同級生であり、『今昔物語集』の研究などで交流のあった、国文学者「芳賀矢一」をご紹介いたします。
■内容
①芳賀矢一という人
②芳賀矢一とドイツ文献学
③南方熊楠における文献学的視点
④芳賀矢一と『今昔物語集』・民俗学
⑤『国文学史十講』と『国民性十論』
⑥芳賀矢一と制度・教科書
⑦芳賀矢一の死
⑧矢一と熊楠の「酒」
■人物紹介
芳賀矢一[はが・やいち](1867-1927)
国文学者。東京帝国大学教授、國學院大學学長。福井県生まれ。第一高等学校を経て東京帝国大学文学部を卒業。1899 年~ 1901 年ドイツに留学。国学とドイツ文献学をあわせた国文学の基礎を作った。国語教育にも携わり国定教科書を編纂した。南方熊楠とは東京大学予備門で同級生。『今昔物語集』の研究で交流があり、熊楠の蔵書『攷証今昔物語集』のうち中・下巻は、編纂者の芳賀から直接寄贈されている。(参考:『南方熊楠大事典』2012 年、勉誠出版)
■展示・掲載予定資料
◇南方熊楠自筆資料(日記)
◇南方熊楠蔵書(『攷証今昔物語集』、当時の雑誌など)
◇芳賀矢一関連図書(編纂に関わった事典など)
・・・など
■担当
千本英史(奈良女子大学 教授)
杉山和也(青山学院大学大学院 博士後期課程)
今枝杏子(奈良女子大学大学院 博士後期課程)
向村九音(奈良女子大学大学院 博士後期課程)
■協力
南方熊楠記念館
奈良女子大学
■ギャラリートーク
担当者によるの説明会。いずれも14時~約30分。参加費無料
●10月12日(日) 芳賀矢一と『今昔物語集』 杉山和也
●10月18日(土) 明治・大正期の教育- 芳賀矢一の果たした役割- 今枝杏子
●10月25日(土) 追憶される芳賀矢一 向村九音

会期 2014年10月11日(土)~11月9日(日)
時間 10:00~16:30(最終入館)
会場 南方熊楠顕彰館
休館日 10 月13 日(月)、14日(火)、20 日(月)、27日(月)、28日(火)、11 月4日(火)
入場料 無料