第14回月例展(終了)


    イベント詳細


    テーマは 熊楠とゆかりの地 4「白浜」

    南方熊楠顕彰館では、毎月テーマを決め、月例展を行っています。
    平成19年度は、熊楠とゆかりの地を題材とした展示を開催し、第4回目は『白浜』をテーマに展示を行います。
    南方熊楠と「白浜のかかわり」については、充分に明らかにされているとは言えない。幼少時代・在京時代・在米時代・在英時代・那智時代・田辺時代といった区分が一般的で、その上に各時期の特徴的な活動や業績にスポットがあてられ集約される傾向にある。那智や田辺時代がクローズアップされているが、その前後を語る上でも「白浜時代」の理解は大切である。
    熊楠と白浜について、解説パネルや、熊楠の日記、白浜の各スポットの写真をパネル等により展示しています。

    採集途上 1902年(明治35)10月
    展示の紹介
    那智籠もりの熊楠がいったん和歌山に帰り、再び引き返す途中、田辺・白浜に長期滞留した。その間に椿温泉・富田・湯崎と採集旅行に出た。「熊五は竹にてビク二つと圧搾器負ひ、多屋はブリキ大胴乱、予は手拭一つ」のいでたちであった。写真は10月9日に写真館の庭で写したもの。
    『超人南方熊楠展 図録』より

    眼鏡岩(円月島)
    熊楠は、友人と共に現在「南方熊楠記念館」のある番所の崎周辺まで船を出し、今は白浜観光のシンボルともなっている眼鏡岩(円月島)、戸島(塔島)まで船で島巡りをしている。(※)

    三段岩岩洞
    湯崎から鴨居近くの長浜まで船で訪れており、途中三段岩(三段壁)の岩洞に立ち寄っている。淡水藻、地衣等を採集している。(※)
    長浜

    熊野三所神社
    御船山は熊野三所神社の社叢で、熊楠は再三この社叢に入り、菌類及び植物を採集している。(※)

    1902年6月4日、5日
    熊楠の日記(1902年)
    六月四日 晴
    朝崎ノ湯辺に之、海藻多くとる。(後略)
    六月五日 陰
    朝御船山に之、ペジザ大なるもの一種とる。
    (中略)崎ノ湯辺へ之、採集。(後略)

    (※)は南方熊楠記念館『南方熊楠へのいざない』より

    担当
    浜岸宏一

    開催期間 2007年10月20日(土)~11月4日(日)
    開催時間 午前10:00~午後5:00(入館は午後4:30迄)
    休館日(月曜日、第2,4火曜日)はご覧いただけません。
    展示説明会 月例展開催中の次の日程に展示説明会を開催します。
    日 程 : 10月3日(土)、10月4日(日)
    時 間 : 午後2時~
    その他 : 参加費無料、事前申し込み不要