企画展「犬に関するフォークロアと南方熊楠」:2017/12/2(土)~2018/1/7(日)
講演会「今年の干支にまつわる犬の話」:2018/1/6(土)14:00~16:00頃
南方熊楠は、1914(大正3)年の寅年から1923(大正12)年の亥年にかけて、当時の雑誌『太陽』(博文館)に、その年の十二支をテーマにした論考を発表しました。子年の論考は編集部の方針で不掲載、丑年については執筆されませんでしたが、これらの論考を総称して「十二支考(じゅうにしこう)」とよばれています。
内容は、そのテーマの動物について、生態や伝承、民俗などを、古今東西の書物から引用するだけでなく、熊楠独自の見解を書き連ねています。しかし、情報が多く詰まりすぎており、熊楠の著作の中で、もっとも難読のものといえるでしょう。
南方熊楠顕彰館では、新春を迎える恒例行事として、また、身近な作品として「十二支考」を楽しめるよう、その年生まれの研究者による展示と講演会を開催いたします。
今回は、2018(平成30)年の十二支「戌」についての論考「犬に関する伝説と民俗」を取り上げ、犬やオオカミなどイヌ科の動物に関する熊楠の研究、論考、手紙のやり取りについて展示、講演会を開催します。
【企画展】「犬に関するフォークロアと南方熊楠」
■内 容
南方熊楠と十二支考
「犬に関する民俗と伝説」で熊楠が伝えたかったこと
戦争で使われた動物 - 犬
日本古典文学の犬(鎌倉期以前)
日本古典文学の犬(室町・近世)
犬はいつから「わん」と鳴く?
オオカミと日本人
人間と犬とのかかわり
■会 期 2017年12月2日(土)~2018年1月7日(日)
■時 間 10:00~17:00(最終入館16:30)
■会 場 南方熊楠顕彰館
■担 当
監修・執筆
橋爪博幸(桐生大学短期大学部講師)
執筆
伊藤慎吾(国際日本文化研究センター客員准教授)
志村真幸(京都外国語大学非常勤講師)
杉山和也(青山学院大学大学院博士後期課程)
田村義也(成城大学非常勤講師)
■入場料 無料
【講演会】「今年の干支にまつわる犬の話」
熊楠をもっと知ろう!
シリーズ第39回
講演会「今年の干支にまつわる犬の話」
■内 容
「熊楠が捉えた犬に関するフォークロア」
橋爪博幸(桐生大学短期大学部講師)
「日本の古典文学作品と犬」
杉山和也(青山学院大学大学院博士後期課程)
「紀州犬と熊楠とニホンオオカミ」
志村真幸(京都外国語大学非常勤講師)
■日 時 2018年1月6日(土)14:00~
■会 場 南方熊楠顕彰館 学習室
■その他 定員60名(申込不要)/聴講無料