2015(平成27)年秋、NHK 和歌山放送局に於いて、子爵・野村益三(1875-1959)が1935(昭和10)年に撮影した映画の中に、南方熊楠(1867-1941)の映像が残されていることが確認された。映画は「熊野路」と題された15 分ほどの紀行フィルムである。紀北の和歌山城や和歌浦から始まり、紀南の白良浜、田辺、中辺路を経て瀞峡、那智へと至る旅路と、各地の名所が映像で紹介されている。各名所の映像が流れるのにまじって、自邸の庭に佇む南方熊楠の映像が20 秒ほど映し出される。
本企画では、映画「熊野路」を発見後、はじめて首都圏で全篇上映するとともに、その内容について多角的に検討をしてみたい。
◆開催日時
2017年9月15日(金)17:00~19:45(16:40 開場)
◆会場
青山学院大学(青山キャンパス)11 号館3 階・1135 教室
◆定員:140 名(先着)
◆入場:無料
◆申込:不要
◆報告
田村義也/ TAMURA Yoshiya(成城大学非常勤講師・南方熊楠顕彰会学術部長)
「昭和10 年の南方熊楠:新出映像のもつ意味」
岸本昌也/ KISHIMOTO Masaya(武蔵大学非常勤講師)
「野村益三子爵と映画『熊野路』」
土永知子/ DOEI Tomoko(和歌山県立田辺高等学校教諭・南方熊楠顕彰会学術部委員)
「映像に見る熊野路の植生」
コメンテーター
郷間秀夫/ GOUMA Hideo(栃木県立那須拓陽高校教諭)
工藤健一/ KUDO Kenichi(青山学院大学非常勤講師)
司会
杉山和也/ SUGIYAMA Kazuya(青山学院大学大学院博士後期)
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