南方熊楠と繋がりのあった人物を取り上げて、その人物の生涯や業績、熊楠との関係などをご紹介します。
第36回では、ウォルター・T・スウィングル(Walter Tennyson Swingle)を取り上げます。スウィングル(1871~1952)は、アメリカ合衆国農務省に勤めた植物学者で、『ネイチャー』誌に掲載された熊楠の論文に興味を持ち、熊楠に渡米を勧めた人物です。
今回の展示では、熊楠とスウィングルとの関係について、関連資料とともにご紹介いたします。
さらに、熊楠が昭和天皇にご進講をおこなってから、今日でちょうど90年です。
ご進講90周年を記念して、ご進講についての展示もあわせておこなっています。
◆会期
2019年6月1日(土)~7月7日(日)
◆展示内容
・スウィングルからの手紙
・渡米の提案
・スウィングルの田辺訪問
・熊楠がスウィングルに贈った「山の神草紙」
・合衆国農務省とは
・スウィングル、田中長三郎の時代の合衆国農務省
・山神とオコゼの話
・2種類のオコゼとその名称について
・山神とオコゼの話:年表
・今日はご進講から90年
なぜ熊楠が指名されたのか
神島への臨幸は偶然の賜物だった
◆展示担当
松居 竜五氏(龍谷大学教授)
川島 昭夫氏(京都大学名誉教授)
大和 茂之氏(京都大学瀬戸臨海実験所助教)
志村 真幸氏(慶応義塾大学非常勤講師)
岸本 昌也氏(武蔵大学非常勤講師)