■施設のご案内
和歌山県田辺市を後半生の研究と生活の拠点にした南方熊楠(1867~1941)の学問の大きな特徴は、田辺という紀伊半島の小都市に住みながら、海外の学者とのやりとりや、ロンドンの科学雑誌への投稿を通じて、常に世界の知的情報の流れとつながっていたことにあります。地域の人々の生活や自然生態系に根ざしつつ、より普遍的な世界の理解を目指すという姿勢は、21世紀の現在においても、あるべき姿として、様々な分野から広く注目されています。
南方熊楠邸に遺された蔵書・資料を恒久的に保存し、熊楠に関する研究を推進し、その成果の活用を図り、熊楠について顕彰するための施設として、南方熊楠顕彰館が2006(平成18)年5月14日にオープンしました。顕彰館では、所蔵資料を大切に保存しつつ、広く所蔵資料を公開していきます。
また、顕彰館のオープンとともに、南方熊楠邸の公開も再開いたしました。顕彰館では、熊楠についての情報や学ぶ場を提供し、南方邸では、熊楠の生活と研究の拠点であった場所、空間を実感していただきます。
■館内
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【玄関ホール】
受付、案内とともに、展示パネルやタッチパネル等により、熊楠の生涯や業績、田辺や熊野とのかかわりを紹介します。
【学習室】
講座や講演会、企画展、資料映像の映写等を開催し、熊楠について「知る」「学ぶ」機会を提供していきます。
【収蔵庫】
熊楠が遺した約25,000点に及ぶ所蔵資料が収蔵されています。 窓からは、所蔵資料の全貌を垣間見ることできます。
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【交流・閲覧コーナー】
パソコンでの所蔵資料の検索やデジタル画像による閲覧ができ、また、熊楠関連図書や自筆資料の複製資料(マイクロフィルム写真)が配架され、自由に閲覧できます。
■学習室
■収蔵庫
■交流・閲覧コーナー
■研究・作業室